ドリアン・グレイの肖像@森ノ宮ピロティホール8/22 13:30/18:30、8/23 12:30/17:30

大阪公演!4年半ぶりのピロティホールでした。

お芝居が、ちょっと変わったかなって印象を受けました。やり方と言うよりジムへの解釈が変わったのかな?22日に観た時は、東京16日に観た時よりもシビルとのシーンがかなり、シスコンを超えてもはや恋では、と思うくらいに熱っぽい瞳でシビルを見ていたように思いました。あくまでも主観なのですが。根っこにシビルへの強い思いがあるのはもちろん同じなのだけど、16日は俺の心配を姉さんはわかってくれない、その苛立ちの方が濃かったけど22日はシビルのことが好きで好きで、だから名も知らぬプリンスチャーミングへの嫉妬がすごくて、十字架(お墓?)を背負う場面では目もかなり潤んでいて悲しくて悲しくてもう崩れそうだけど復讐に支えられて立っているって、そう言う印象でした。でも23日のジムは22日と比べたら恋のような熱はまだ薄かったかな。すごく家族だった。金持ちだった父さんは自分達を産ませるだけ産ませて籍も入れず母さんを捨て、母さんも結果的に自分たちを捨てたって件で、夜公演はもう泣きそうなくらい目が潤んでいたのが印象的でした。今まで姉さんと「新しいお友達」の関係への思いが何よりも強かったけど、両親の件を強調することで姉への思慕と上流階級や自分たちの環境への憎しみの両方を表現したのかな〜〜十字架のところも既に復讐が始まっていた、悲しみよりも憎しみ。でもやっぱりジムをある意味で生かしたのはドリアンへの復讐で、その復讐はただ姉への思いから…って何か私すごく素人っぽい!素人だけど!笑
私ジムがプリンスチャーミングが乗っているらしき馬車をその顔を見ようと「指さして!」って言う、あの言い方がすごく好きなんです。すでにこの時切羽詰まっていてすごく声が説得力を持って響くなあって。
シビルとのジムが変化したようにドリアンとのジムも少し変わったかなと思いました。上手く言えないのだけど23日夜のジムがドリアンを見る目はとてもよかった。復讐相手として捉えている時とこんなに若いはずがないってなった時の目の違いがすごくきれいに出てたと個人的に思うのです。あと最後は「ごめん」じゃなくて「すまない」だった。死に顔が幼いのがまた切ない。私がひろちゃんを好きだから欲目なのだろうけど、ジムと言う子が本当に魅力的だからもっともっと見たいなあとそんなことを思います。でもそう思えるのも他の登場人物とあの世界があってこそだからそれもうれしい。
23日夜、カーテンコールで最後に出て来るゆうまくんが滑って転んでしまったのです。すぐに徳山さんとすんらさんが駆け寄って服をはたいたりして、それがとても素敵な画だったのだけど、その時のひろちゃんのニヤッとした顔があまりにもニヤニヤ笑うひろちゃんで、何て言うかもう好きだなって笑。2回目のカーテンコールの時に皆集まる時に徳山さんがわざとこける振りをしてゆうまくんにもたれかかって、ひろちゃんもこける振りしてすんらさんにしがみついて、皆で笑って、かわいくてかわいくてどうしようかと思った。怪我は本当に怖いからこけない方が絶対いいのだけど、でもアクシデントを明るい方へ変えてくれるのはとてもいいなって。それにしてもひろちゃんすんらさんのこと慕ってるなあ、毎度毎度顔を見合わせて笑って、すんらさんもやさしく受け止めてくださっていてうれしい。すんらさんが肖像画を見上げるのも倣ってて、何かもう、まとまらないくらいいろんなことがうれしい。とりあえず後頭部がかわいい…!